コンサルタント紹介
代表取締役社長 古田 直裕
プロフィール
立教大学理学部卒業。カーネギーメロン大学テッパー経営大学院修了(MBA)。カーネギーメロン日本同窓会幹事。巴川コーポレーションで中国投資など海外事業の運営全般に携わる。留学後は、米国グレンジャーで中国・インドでの販路拡大やモノタロウの海外事業を支援。日本人がグローバルに活躍するお手伝いをすべく、縄文アソシエイツに参画。2020年に代表取締役就任。
メッセージ
辺境で勝負ができるか
「人生を変えてくれる一生の出会い」、それは人生にそう何度もあるものではないと思います。しかし、この仕事で魅力的なところは、それを毎月とまではいかなくとも、普通よりずっと多くの回数を経験することができるという点です。
私が世の中のリーダーたちと接する中で感じたのは、「リーダーは辺境で育つ」ということです。世間の中心で、皆が羨むような華やかな環境で働くことは非常に魅力的かもしれません。しかしリーダーとなるためには、頭の良さやMBAで学ぶようなビジネススキルも重要ですが、何より大事なのは人を率いる力です。対人能力は当然として、人を巻き込む力や見栄えも必要ですし、これは経験でしか身に付かない部分もあります。非常に逆説的ですが、リーダーになるためには、リーダーの経験を積むしかない。そのためには、中央にいるよりも、人が嫌がる辺境にいることの方が、リーダーの経験を積むチャンスは増え、その質も上がる傾向にあります。
難しいのは、自分がどんな環境にいるか、当の本人の方が分かりにくいこともあるという点です。なかなか得難い環境の中で貴重なご経験をしている方が、「青い鳥」を探す感じでご転職を考えていることもあります。逆に、一見充実して見えても、華やかな場所で目の前の仕事の忙しさに溺れて考える機会を見失いがちな方もいらっしゃいます。皆様が次の10~20年を考える際、その一助になれれば幸いです。