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文化放送「明日にかけるハナシ 大竹まこと vs 古田英明」(2006年11月18日放送)

◆ヘッドハンティングとは

大竹:ヘッドハンティングのお仕事だそうですが、それは、大企業などから委託があるわけですか?
古田:そうですね。基本は「新しい会社を設立するので、その会社の社長を見つけてくれないか」とか「この事業部を任せたいのだけれども、それを担える人はいないか」とか、そういうご用命があってそれを担える人を探しに行く。そんな仕事です。
大竹:はぁ。今まで何人くらいヘッドハントなさったんですか。
古田:この10年間でだいたい1000件を超えるような人数まで、会社として実績を積ませていただいております。私自身もいろんな局面で、一ヘッドハンターとして活動させていただいております。
大竹:同時に何人かくらい請け負うわけですか。
古田:今、十数名のメンバーで年間百数十件です。ひとり10〜15件やるんですが、1日で決まるような話じゃなくて、長い話は2〜3年かかったり。
大竹:そんなにかかるんですか。
古田:ええ。もちろん、3ヶ月、半年の話もありますし。
大竹:成功する確率というのは、どのくらいあるものですか。
古田:成功というのを、実際にスカウトするということまででいえば、ほぼ100%スカウトはします。でも、その方が3年5年経ってきちっとした実績を残しているということを実績とすると、残念ながら8〜9割くらいですかね。
大竹:それでも8〜9割は大丈夫? 失敗した、というのは?
古田:失敗とは、何をもって失敗というのか難しいんですが、うまくその人材がそこで生きなかった、そういうケースもありますね。これは残念ですけれども。
大竹:これは、どこが、何が悪くてそうなの?
古田:これは行く側のほうも少し充分じゃなかったというケースもありますし、迎える側が充分な用意ができなかったというケースもあります。用意というのは、お金とかポジションとかのことだけを言うのではなくて、企業の風土というのもありますから。ご本人たちが変わる気にならないと、誰を迎えてもうまくいかないですよね。

◆異なるOSの上でも活躍できるか否か

大竹:日本というのは、ちょっと前まで終身雇用制で。その会社でずっとやってきた人間がヘッドハンティングされると、転職先は、それを敵対する会社かもしれないですよね。
古田:ええ。敵対する会社というケースももちろんありますが、基本的には、違う産業に行っていただいたりしますね。あるOSの上では素晴らしく動くアプリケーションソフトが、違うOSの上に乗っかったら動けなくなっちゃったというようなことも…。
大竹:言っていることの半分くらいしか分からないんですが。
古田:分かりました。ある企業ではそこの風土にぴったり合って、例えば事業部長として役員として、5年も10年も素晴らしい業績・実績を上げていらっしゃる。ところが、全然違う風土の企業に行ったら、もちろん、そこできっちり、より一層の実力を出されるようとはするものの、風土が違うことによって動かなくなっちゃう、うまく機能しなくなっちゃうというような方も現実にはいらっしゃるんですよね。
大竹:でも、ヘッドハンティングされるほうも、そうやってされたからには、向こうの会社に行って、より以上働かなければとされるわけですよね。期待感もあって待っているわけですよね。
古田:そうですね。行かれるご本人も当然そういう覚悟で行かれるんですけど、これが人生でうまれて初めての転職で、それが45歳だったり50歳だったりする。
大竹:50年間その道で、その会社でやってきて、初めてよその会社って、それは大変ですよ。
古田:そうですね。ですから、そういう意味ではご本人もやれるはずだったのに、どうも上手く行かなかったというケースが、先ほど申し上げたように、残念ながら1〜2割の方が3〜5年で出てしまうのも現実なんですよね。野球にたとえるのが正しいかどうか分からないんですが、日本であれだけだったのにアメリカに行ったらますます凄い方もいれば、「日本の野球とアメリカの野球はちょっと違うんですよねー」っていう方もいらっしゃるし。
大竹:でも、こっちから見ていると、お前は行っちゃダメだっていうヤツいるじゃないですか。誰が見たってお前は行かないほうがいいんじゃないのっていう。
古田:ええ、まあ、そうでしょうね。そういう意味では、「転職ありき」は間違っていると思っています。それで、結構、お止めするんですよね。
大竹:お止めする?
古田:我々は、もちろん、いま現役で、ある会社で活躍されている方にお声がけするので、お話が進んでいくとご本人もだんだんその気になって「よし、やろうかな」と。でも、お話やなんかさせていただいている中で、この方はやっぱり今のところでがんばるべきだな、と。
大竹:自分でヘッドハンティングかけておきながら途中で止めに入る?
古田:ええ。そういうケースも結構、多いんですね。この方はこの会社で光る方だな、というのを感じさせられるケースもありまして。だから、やっぱり日本の野球で頑張りましょうっていうようなことですかね。さっきの日米野球の比較で言えば。

◆人生を賭けた転職

大竹:ヘッドハンティングって、どういう接近の仕方を…。怪しまれますよね?
古田:私がこの仕事に入った十数年前は、お電話しても「いや、僕は今、そういうこと考えていないから」とガチャンと切られたりとか。まぁ、いきなりお電話するというよりお手紙を書かせていただいたりとか。もちろん、お友達のお友達のお友達とか、そういうルートを辿りながらいくわけですけれども、十数年前はそうでした。でも、今日現在のことを申し上げると、お声がけして、会えないケースはほぼゼロになってきましたね。
大竹:昔、始めた頃は結構電話だけで終わっちゃったりしていたけれど、今のほうがかえってヘッドハンティングがかかると、今はかえって「ちょっと興味がある」と。
古田:少なくともお話は聞いていただけるようには…。力のあるビジネスマンの方は、もちろん今の会社で頑張る、これが第一優先順位なんですけれど、ほかにもし可能性があるのであれば、それを実行するのかどうかは別として、「じゃあ、お話をお伺いしましょうか」というようなことは増えてきましたね。
大竹:落としの決めゼリフみたいなものはないですか。
古田:セリフでどうこうということでもないと思うんですけど。まあ、誠心誠意お話して、その方の人生、本当に何が一番いいか、ということで。
大竹:でも、逆に言えば、お止めするくらい、この方は移動しないほうがいいなと思う方もいらっしゃるわけでしょう。でも、仕事としては、こう…。
古田:ですから、この方に決断していただいたら、3年後、5年後に「いや、いろいろあったけど、古田君、ありがとう」と言っていただけるなという確信が我々に持てたときには、真剣におすすめします。いずれにしろ、一期一会であると同時に、お互いにたった1回の人生を歩んでいるわけですから、3年後、5年後に感謝していただけるかどうかということが大きいと思うんですよね。
大竹:でもね。会社のこと、勤めたことないんでよく分からないんだけど、ある程度の会社って、みんなラインじゃないですか。ラインができて、そのラインに乗っているか乗っていないかみたいなことも、優秀な人材でもあるじゃないですか。だから、ヘッドハンティングされた人が向こうの会社でラインに乗れるかどうかということも、とても微妙ですよね。
古田:そうですね。だから、そこは賭けていただくわけです。賭けることによって、より輝く方っていうのは、これは一般論ですけど、たくさんいらっしゃいますよね。やっぱり、毎年というわけにはいかないでしょうけれど、5年とか10年に1度、人生を賭られるかどうかという仕事に出会って、それをやり続けられるかどうかというのは結構大きいですから。

◆組織の潤滑油としての中間管理職

大竹:ちょっと話が反れるんですけど、例えば、釣りバカ日誌のハマちゃんみたいな人っていますよね。役に立たないんだけど、でも、会社の潤滑油みたいな。ああいう人間て会社に必要ですよね。
古田:必要です。
大竹:そういう人間をハンティングしたことはあるんですか。
古田:これは、なかなか。ハンティングの対象というよりかは、やはり、その会社にいたほうがいい方なので、我々の直接的なお声がけの対象とはちょっと違うかなと。でも、会社にとって大切な存在ですよね。
大竹:そういうお仕事をされていて、伸びる会社のポイントってどこにあるのかなと。
古田:そのことで言えば、この10年、15年、非常に景気が悪かった中で、今、大竹さんがおっしゃったような方々をたくさん、日本の企業は、削ぎ落としてきてしまったんですよね。
大竹:役に立つんだけど、役に立たないと思われてということですね。
古田:そうですね。私がサラリーマンになった頃、ラインの部長さん課長さんではないんだけれども、部付部長とか、大次長とか…大次長っていうのは勝手に若造の私が言っていた話ですけれど。そういう、世に言う中間管理職って、ラインに乗っている方は10人中1人か2人で、8人は外れていらっしゃる。

そういう方が、「いいか、古田。仕事っていうのは、そういうことじゃないんだぞ。お前もいずれ人の上に立つんだったら、こういうことは注意しなくちゃいかんぞ」と。要は、縄のれんだとか、あるいは、ある場合にはご自宅まで連れて行って教えてくださったことが、例えば今の私のビジネスマンの基礎になっている。そういう方々を、この10年、15年、日本の企業社会は成果報酬主義なんていいながら、ガーッと削ぎ落としちゃったんですよね。
大竹:そうですねぇ。いなくなっちゃいましたねぇ。
古田:ええ。そういう方が、ある比率いる会社さんは、やっぱり強いですよ。
大竹:ああ、そう。成果主義で、いいヤツばかり採ってきたってうまくいくとは限らないもんね。
古田:いいヤツも2割、3割いなきゃいけないっていうだけの話で。いいヤツっていうのは、お金を稼ぐっていう意味でのいいヤツですよ。
大竹:じゃぁ、逆に考えると、仕事ができる人が会社の2割、3割いて、残りの6割くらいがあまりできない人でも、古田さんに言わせると、それはいい会社ってことに…?
古田:ええ。できなくても、というのは、例えば100人全員に成果報酬主義というから間違っちゃうのであって、成果報酬主義は、2〜3割の人にすべきで、あとの7〜8割の人に大切なのは「一緒にやろうぜ」という…。ですから、社内運動会も大切だし、社内旅行も大切だし、忘年会は皆で盛り上がる。そういうのは、やはり日本的には強い会社だと僕は思いますけれど。
大竹:そうですよね。僕もそう思うけれど、現実はそうじゃなくなっていますよね。
古田:ちょっと間違った方向に行きましたよね。かなり戻そうとされていますけど。

◆若きリーダーの行く末

大竹:今まで何十代から何十代くらいまでの方をハンティングなさったのですか。一番高齢者は?
古田:60代の方ですかね。
大竹:え? 60の人でもまだハンティングかかるんですか。
古田:ええ。最近、社外取締役なんていう分野があって、この候補者の方は、それこそ一流の企業の社長・会長を務められた方ですから。
大竹:一番若い人は何歳くらいの人がいるんですか。
古田:31〜32歳ですかね。
大竹:その方は何をやっている方ですか。そんな若くて。
古田:ヘッドハンティングというのは、人の上に立つ人をスカウトするわけですから、常識的には40代以上の方々になるのですが、IT企業等だと社長が非常に若くて。35歳の社長に「僕の片腕がほしい」と言われて、52歳の方ではちょっと、ということもあってですね。
大竹:ちょっと伺いますけど、IT企業の方々。30代ですよね。

正直にいえば、ITで先端を行って、先端を行ったために勝ったと。そういう人たちってどうなっていく? あのまま成長していくってことはあるんですか。
古田: 1000人いらっしゃれば数名の方はきちんとした起業家として人間的に成長されていくと思いますけど。昔、印刷技術、活版印刷が生まれた頃、植字という仕事は非常に価値があった。今の世にいうWEBの技術者とかというカテゴリーなんでしょうけど。
大竹:写植で新聞を刷るときに字を1つ1つ拾ってくる…
古田:今の貨幣価値でいえば、その仕事に年収数億がついたそうです。それと同じようなことが、今、ITのある分野で起きているということですから。
大竹:当時の写植の人は、今言ってみれば、ちょっとした会社の下請けの「この新聞つくってよ」「この雑誌つくってよ」みたいな文字請けの?
古田:PCでやるようになると文字請けそのものが必要のない仕事になっちゃうわけです。それがたまたま今の年収で言えば数億ついていた仕事で、たまたま今でいう新しい技術という中で。そういうものでしょうから。
大竹:そういうものって、そう言われてみれば、時代の産業ってことだ。
古田:数百年前の活字工の方々が、ほんの数十年間の間、年収数億稼げる仕事だったということと同じことが、今、ITで起きている。それを理解した人たちは生き残るでしょうね。
大竹:変な言い方だけど、もう1つ。30代で富を築いたヤツらが、たとえば50、60とかになってなら分かるけど、持続していくってそんなに簡単なことじゃないと僕は思っているのね。
古田:おっしゃる通り。たまたま30代〜70代のいろんな年代の経営者の方々と仕事上お付き合いさせていただいていますけれど、若い頃、お金だとか権力を手にした方が20年後も、30年後もそれをよりいっそういい形で保持していけるかどうかっていうのは、すごく難しいことですよね。

◆団塊の世代の大切な役割

大竹:団塊の世代の人たちがどんどん退職していきますよね。古田さんより少し上のこの世代の人達ですが、年金をもらうには5年ほど間がある、と。こういう人達の中でハンティングしてっていうのは何か考えていらっしゃいますか。
古田:ハンティングどうのより、先ほど大竹さんがおっしゃっていた、企業の中でこれは役員や社長にはなられなかったかもしれないけれど、心からその企業を愛している方々が多い年代だと思うんですよね。で、そういう、会社を愛しているということを、あるいは仕事を愛するとはどういうことかということを、きっちり、若い世代の方々に伝える役割をその年代の方々に果たしていただけたらなと思いますね。
大竹:でも、社会的にはその人たちは、うしろからポンポンと肩を叩かれて早期退職とかいろんなことで退職してしまう。例えばこの間の関西の電鉄のときも、そういう人たちが後輩にうまくモノを伝えなかったからああいう事故が起きてしまった。そういう人たちは、例えば、古田さんや僕が必要だと思っていても、社会全体が“無駄は省くよ”というふうになってきているように思いません?
古田:そこは、この2〜3年、急激に企業の方も反省というか気まずいなと思い始めていますね。この方々にもっと長く会社にいてもらわなければというようなことを感じている企業は増え続けてきていると思います。
大竹:米国でも日本型をまねて終身雇用にした会社が実績を上げているという報告もありますしね。
古田:もう1回、夢から覚めたほうがいいかもしれないですね、我々もね。日本人は何が強いのか、もう1回考え直した方がいい。個人個人で強い人というのは、さっきから申し上げているように、必要なのは2〜3割です。
大竹:ああ、そうか、これ、ヘッドハンティングってもともと米国型だね、欧米的。トップ2〜3人の強いヤツ、これを移動させて企業を大きくしていこう、と。大多数はそうじゃなくて、腕組み合ってやっていく日本型。お前、そっち行ったら崖から落ちるよって手を差し伸べる社会があって。この社会、大事ですよね。
古田:この仕事も社会できっちりスクラムを組むしくみがあって初めて成り立つ仕事です。100人全員に、例えば転職をおすすめするというのは絶対間違っていると思いますし。
大竹:ご自身も職業を3回くらいお変わりになって、いろいろな転機があると思いますけど。

◆ 30歳未満転職厳禁!

大竹:今、会社に入って3年くらいでやめちゃう人が多い。そういうのをご覧になって、転職をおすすめになるほうですけど、どうお思いになっているかお聞かせ願いたいのですが。
古田:私はよく「30歳未満転職厳禁」と申し上げるのです。何かのご縁で1つの会社、組織にお世話になって、一宿一飯の恩義も含め、ビジネスマンとしての最初の原型、もとの原型をきちんと作るという意味では、5年とか10年くらいはきっちり修行しないと。それを2年とか3年で、単に上司がいやだからっていうような理由でころころ動くと一番大切な根が生えないまま時が進んでしまうっていう感じですかね。
大竹:よく若い人に「僕に何ができると思います?」とか聞かれるのね。ちょっと待てよ、と。
古田:とりあえず「弁当買って来い」という感じですね。
大竹:お前に何ができるかなんか分かるわけがない。来て、やれと。やってみて、やってみて、やってみて、できたらそれができるってことでしょう。それも、すぐにはできなくても3年経ったらできるかもしれないじゃないですか。今、やってみて。うたって音痴だったらすぐ分かりますよ。でも、楽器を練習するんだったら、今この楽器を弾いてみろって言われても弾けないけれど、3年それを弾いたらめちゃくちゃギターがうまくなっていたとかするわけでしょう。そのスパンが本人には見えない。今、ギターを弾けないから3年後も弾けない。今この仕事に向いていないから3年後も向いていない。それは、全然違うと思うんですけど。30代はどのくらいその場に我慢しても留まった方がいいんですかね。
古田:通常、学校を出てっていうと20いくつになると思うんですが、そこから最低5年、できれば10年は、やっぱり最初の所に留まるべきだろうなとは思いますね。
大竹:自分が選んだところにですね。
古田:何かのご縁で就職したわけですからね。
大竹:ただ、自分で選んでも、そんな会社とは知らなかったとかね。
古田:もちろん、いろいろありますよ。ありますけど、その会社がたとえば法律に触れるような仕事をしているようであればそれは考えなきゃいけないですけれども。何らかの社会の役に立っているのであれば、そこに必ず学ぶべき真理ってあると思うんですけどね。
大竹:なるほどね、少し留まってみろ、と。
古田:あまり小魚のうちにころころ動かれると、大きくなってヘッドハンティングにかかりませんから(笑)。
大竹:なるほどね。まるでいわしの立場のない話ですね、今のは。いわしだったらどうしようっていう…。

◆勝負はMax最初の3分

大竹:最後ですけど、ヘッドハンティングする古田さんが一番重要に思っているポイントは何ですか。こういう人だからヘッドハンティングしたい、というポイントみたいな。
古田:今、こうやってお話をさせていただいても、例えば、大竹さんに感じることですが、ぱっと、こう、上着を脱いだり。まあ、パンツまで脱ぐ必要があるかは別として、自分を出せる人というか、さらけ出せるっていうような方は…
大竹:それはね、僕、欠点なんですよ。誰かにすぐこうやってね、内臓まで。俺、これ、閉じようとしているのになかなか閉じられなくて。でも、今おっしゃった通りなんですけど。
古田:そういう方は、少なくとも転職には向いていらっしゃいますよね。
大竹:私は向いているの? 仕事を変えたほうがいいってこと?
古田。いやいや(笑)。
大竹:心をぱっと開いちゃうようなのが転職に向いているってこと?
古田:そうですね。それは、一流の大企業の役員やっていらっしゃる方でも「その会社だから専務」という方と「ぱっと上着も脱げて、ネクタイも取れて、5分後にはさらけ出して全てを話せる」という方と、2通りいらっしゃいますからね。
大竹:いや、古田さんがお相手だからっていうこともあるんですよ、僕にしてみれば。僕だって誰も彼も全部に、バーンと胸開いているわけじゃありませんから。こいつはちょっとと思うやつにはやっぱり変わりますよ、僕だって。
古田:そうですか。
大竹:うーん。いつも思うんですけどね、そのドアから入ってきたその感じで、話せるかどうかが決まるなあって思うんです。そういうの、やっぱりお感じになります?
古田:そうでしょうね。ヘッドハンターも最初の3分ですね。
大竹:やっぱり! 3分! そうですよね。僕ね、最初の10秒ですよ。そこ入ってきたときに「ダメだ、これは」って思うときもある。
古田:特に生放送の場合はそうでしょうね。
大竹:生放送の場合はねえ……。

今日は、ためになることも。小魚のうちに、あまり獲っちゃわない、大きく育つのを待つ。そういう話も面白かったですね。今回はありがとうございました。
古田:ありがとうございました。
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